ドノヴァン・フィリップス・レイッチDonovan Philips Leitch、1946年5月10日 - )は、スコットランド出身のシンガーソングライター。通称「ドノヴァン」 (Donovan) として知られる。

ボブ・ディランらと並んで、フォークロックの草創期から活動するアーティストの代表格の1人に挙げられる。

2012年『ロックの殿堂』、2014年『ソングライターの殿堂』入り。

来歴

生い立ち

グラスゴーのメリーヒルで生まれる。幼少時にポリオウイルスに感染したが、幸いにも後遺症は残らなかった。1956年に一家はイングランドのハットフィールドに転居する。家族はスコットランドやイングランドのフォーク・ミュージックを愛し、彼はその影響を受けて14歳でギターを始める。

学校を卒業後、長年の友人ジプシー・デイヴと共にイギリスの周りを数年間、フォークソングを演奏しながら旅行した。

1960年代

1965年、デビューシングルの「キャッチ・ザ・ウィンド(Catch the Wind)」が全英シングルチャートで4位、ビルボード・Hot 100で23位を記録した。いくつかのテレビ番組に出演したが、彼の成功はイギリス国内に限られたものであった。

エピック・レコードと契約してプロデューサーのミッキー・モストと組んで、フォーク、ジャズ、ポップ、サイケデリック、ワールド・ミュージックを混合したスタイルで成功を得た。1966年、「サンシャイン・スーパーマン(Sunshine Superman)」が全米1位、「メロー・イエロー(Mellow Yellow)」が全米2位を記録した。1968年の「幻のアトランティス」は当時のニューエイジ思想の浸透に支えられ、全米7位を記録するほか、スイス、オランダ、ニュージーランドで1位を記録した。

モストがプロデューサーを務めた彼のレコーディングにはレッド・ツェッペリン結成前のジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムやジェフ・ベック・グループ、エンジニアのエディ・クレイマーなどが参加していた。

彼はビートルズとも親交を深め、ポール・マッカートニーの作詞に協力したりジョン・レノンにギター・テクニックを伝授したりするなど、彼らとコラボレーションを行った数少ないアーティストの一人だった。1968年には、ビートルズ、女優のミア・ファロー、ザ・ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴと共にインドを訪問している。

1970年代と1980年代

1970年と1973年に来日。1974年には日本限定でアルバム『ライヴ・イン・ジャパン: スプリング・ツアー・1973』が発表された。

彼は1970年代から1980年代にかけて、シーンから乗り遅れ気味になったものの、カントリー・ミュージックなどを取り入れながらコンサートやレコーディングを行った。しかしグラム・ロックの要素を導入した『コズミック・ホイールズ』(1973年)を最後に、以後数十年にわたって全英アルバムチャートから遠ざかった。アメリカでも『Slow Down World』(1976年)を最後にチャート入りしなくなる。

1990年代以降

彼は長い経歴の間に数度となく公演やレコーディングから身を引いたが、1990年代にはリバイバル・ブームによってその人気をやや回復したこともあって、1996年に著名なプロデューサーで彼の長年のファンでもあったリック・ルービンと共にアルバム『スートラ〜教典』をリリースした。

その後もコンスタントに活動しており、自主レーベル「Donovan Discs」を設立して2004年のアルバム『Beat Cafe』を皮切りにアルバムを発表している。同年には、映画『ブラザー・サン シスター・ムーン』(1972年)に提供した楽曲を再び録音して、アルバム"Brother Sun, Sister Moon"をiTunes Store限定で発表した。

息子のドノヴァン・レイッチ・ジュニア、子女アイオン・スカイは、共に俳優として活動している。

ディスコグラフィ

詳細は en:Donovan discography を参照

スタジオ・アルバム

  • 『ホワッツ・ビン・ディド・アンド・ホワッツ・ビン・ヒィド』 - What's Bin Did and What's Bin Hid [イギリス](1965年)
    • 『キャッチ・ザ・ウィンド』 - Catch the Wind [アメリカ](1965年)
    • 『ドノヴァン/話題のフォーク・シンガー』[日本](1965年)SL-1200-Y
  • 『ドノヴァンのおとぎ話』 - Fairytale(1965年)PS-1321-Y
  • 『サンシャイン・スーパーマン』 - Sunshine Superman(1966年)
  • 『メロー・イエロー』 - Mellow Yellow [アメリカ](1967年)
  • 『ドノヴァンの贈り物/夢の花園より』 - A Gift from a Flower to a Garden(1967年)※ダブルアルバム。アメリカでは当初、別々にリリース。
    • Wear Your Love Like Heaven [アメリカ](1967年)
    • For Little Ones [アメリカ](1967年)
  • 『ハーディー・ガーディー・マン』 - The Hurdy Gurdy Man [アメリカ](1968年)
  • 『バラバジャガ』 - Barabajagal [アメリカ](1969年)
  • 『オープン・ロード』 - Open Road(1970年)
  • H.M.S. Donovan(1971年)イギリス以外発売
  • 『コズミック・ホイールズ』 - Cosmic Wheels(1973年)
  • 『エッセンス』 - Essence to Essence(1973年)
  • 『セブンティーズ』 - 7-Tease(1974年)
  • Slow Down World(1976年)日本未発売
  • 『旅立ち』 - Donovan(1977年)
  • Neutronica [フランス](1980年)日本未発売
  • Love Is Only Feeling(1981年)日本未発売
  • Lady of the Stars(1984年)(別名 Sunshine Superman〈1994, 1997〉, Till I See You Again, Forever Gold, Golden Tracks)日本未発売
  • One Night in Time(1993年)日本未発売 ※カセットのみでアルバムをリリース。
  • The Children of Lir(1994年)日本未発売
  • 『スートラ〜教典』 - Sutras (1996)
  • Pied Piper(2002年)
  • Sixty Four(2004年)
  • Brother Sun, Sister Moon(2004年)
  • Beat Cafe(2004年)
  • Brother Sun, Sister Moon(2005年)※iTunes Store限定リリース
  • Ritual Groove(2010年)
  • Shadows of Blue(2013年)
  • Lunarian(2021年)
  • Gaelia(2022年)

ライブ・アルバム

  • 『イン・コンサート』 - Donovan in Concert(1968年)
  • 『ライヴ・イン・ジャパン: スプリング・ツアー・1973』 - Live in Japan: Spring Tour 1973 [日本](1974年)
  • Rising [イギリス](1990年)日本未発売
  • The Classics Live [アメリカ](1990年)日本未発売
  • 25 Years in Concert [オランダ](1990年)日本未発売
  • 『ライジング・アゲイン』 - Rising Again(2001年)
  • Greatest Hits Live: Vancouver 1986(2001年)

コンピレーション・アルバム

  • 『グレイテスト・ヒッツ』 - Donovan's Greatest Hits(1969年)
  • The Best of Donovan(1969年)
  • 『ドノバンのすべて』 - All About Donovan(1970年)
  • Sunshine Superman - The Very Best of Donovan(2002年)

著作

  • Leitch, Donovan (2006). The Hurdy Gurdy Man. Arrow; New Ed edition. ISBN 978-0099487036 

『ハーディ・ガーディ・マン』ドノヴァン著 渚十吾監修 池田耀子訳 工作舎 2008年 ISBN 978-4-87502-412-5

日本公演

出典。

1970年

1973年

関連項目

  • ブラザー・サン シスター・ムーン - 1972年の映画。音楽を担当。
  • 加藤和彦 - 彼の曲のカバーをすることもあったことから「トノバン」との別名があった。
  • 仲井戸麗市 - ステージ・ネームの「麗市」はレイッチからとった。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • Official website
  • Donovan discography
  • Donovan Celtic Dreamweaver fansite
  • Donovan Fansite
  • ドノヴァンへのインタビュー - ポップ・クロニクルズ(1970年)

ディスコグラフィ ドノヴァン ソニーミュージックオフィシャルサイト

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ドノヴァンさん / 朧夜 さんのイラスト ニコニコ静画 (イラスト)

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