テレビドラマシリーズ『LOST』の最終第6シーズンは、アメリカ合衆国及びカナダでは2010年2月2日に放送が始まった。シリーズのシーズン初回の視聴者数は第2シーズン以降下落し続けていたが、今シーズンは初めて上昇して1210万人を獲得した。シーズンは2月2日から5月18日までは火曜の9時に放送された。最終回は5月23日の日曜に放送された。最終回は午後9時より2時間30分放送され、その後30分のローカルニュース枠の後の午後12時5分からはスペシャル番組『Jimmy Kimmel Live: Aloha to Lost』が放送された。シーズンでは引き続いて2004年9月22日に南太平洋上の謎の島に墜落したオーシャニック航空815便の生存者を中心に展開し、1970年代に水素爆弾を爆発させた直後より2つの物語が始まる。1つの物語は引き続いて島で展開され、もう片方は815便が墜落しなかった世界「フラッシュ・サイドウェイ」として描かれる。シーズンのDVD及びBlu-rayセットはシリーズのコンプリートボックスと同時の2010年8月24日に発売された。

製作

2007年5月7日、ABCエンターテインメント社長のスティーヴン・マクファーソンは、『LOST』は2009年-2010年のテレビシーズン中に「待望で衝撃的なフィナーレ」で終了すると発表した。マクファーソンは「我々は『LOST』が適切で創造的な結論を得るための唯一の方法だと感じた」と述べた。2007年-2008年のテレビシーズン開始時点で、シリーズは残り3シーズンで48話が放送され、各シーズンは16話ずつとなる予定であった。しかしながら2007年-2008年全米脚本家組合ストライキの影響により、第4シーズンは14話に短縮され、第5シーズン及び第6シーズンは17話ずつとなった。だが2009年6月29日、最終シーズンはさらに1時間追加されて計18話となることが発表された。

2009年のコミコン・インターナショナルの際には第6シーズンに関する多くの情報が出された。カールトン・キューズは第6シーズンではタイムトラベルもフラッシュフォワードも無くなり、違う何かへと移ると述べた。ジョシュ・ホロウェイは、ソーヤーはジュリエットを失ったあとに昔の自分へと戻るだろうと述べた。キューズとリンデロフは、ダーマ・イニシアティブは番組で最早重要な役割を果たさないが、「ダーマ・ミシガン・コネクション」が第6シーズンで重要になると述べた。しかしながら結局これは実現しなかった。

リンデロフはまたフラッシュ・サイドウェイが重要であることを強調し、「人々は(これらは)必要のない物語だと言い、我々全員は『LOST』を語る上で100%必要だと言え、うまくいけばシーズンの終わりまでに明確となる」と述べた。また彼は「オルタネイト・リアリティ」ではなく「フラッシュ・サイドウェイ」という用語を用いた理由について、視聴者が「片方が現実でもう片方が非現実」と推測させないためだと述べた。最後の3話について説明する際、彼は「Water」と述べた。

2010年シーズンの30秒あたりのコマーシャル料は平均21万4000ドルであったが、ABCは最終回には90万ドルの値をつけた。

キャスト

第6シーズンのメインキャストは15人であり、そのうち11人が第5シーズンからの継続、1人が第4シーズン以来の復帰、残り3人が新規のレギュラーである。第6シーズンでは新たに「フラッシュ・サイドウェイ」と呼ばれる別世界を描いたストーリーラインが導入され、ほとんど全ての主要キャラクターは、「オリジナル」と「フラッシュ・サイドウェイ」の両方のストーリーに登場する。第5シーズンから引き続いて登場するメインキャラクターは、墜落事故生存者グループのリーダーのジャック・シェパード(マシュー・フォックス)、元逃亡者のケイト・オースティン(エヴァンジェリン・リリー)、億万長者のヒューゴ・"ハーリー"・レイエス(ホルヘ・ガルシア)、元拷問兵のサイード・ジャラー(ナヴィーン・アンドリュース)、詐欺師のジェームズ・"ソーヤー"・フォード(ジョシュ・ホロウェイ)、霊媒師のマイルズ・ストローメ(ケン・レオン)、元制裁人のジンスー・クォン(ダニエル・デイ・キム)、その妻で令嬢のサンファ・クォン(キム・ユンジン)、島の原住民グループ「他のものたち」の元リーダーのベン・ライナス(マイケル・エマーソン)、サイドウェイの世界では生存しているがオリジナル世界では死亡し、黒服の男に成り代わられたジョン・ロック(テリー・オクィン)、元は漂流者で今シーズン開始時点では唯一島外に居るデズモンド・ヒューム(ヘンリー・イアン・キュージック)である。エミリー・デ・レイヴィンは第4シーズンで島内で行方不明となり、第5シーズンには登場しなかったシングルマザーのクレア・リトルトンを再び演じた。新しくメインキャラクターとなるのはパイロットのフランク・ラピーダス(ジェフ・フェイヒー)、他のものたちの有力者で不老不死のリチャード・アルパート(ネスター・カーボネル)、316便生存者のリーダーのイラーナ・ベルダンスキー(ズレイカ・ロビンソン)である。カーボネルは前3シーズンでゲスト出演した後、2009年のコミコンでエグゼクティブ・プロデューサーたちによりメインキャスト昇格が発表された。フェイヒーとロビンソンもまた前シーズンのリカーリングキャストであった。

最終シーズンでは多数の元メインキャストがゲスト出演した。エリザベス・ミッチェルは不妊治療医のジュリエット・バーク、ドミニク・モナハンはロックスターのチャーリー・ペース、ジェレミー・デイビスは物理学者のダニエル・ファラデーを演じた。イアン・サマーホルダーは815便生存者のブーン・カーライル、レベッカ・メイダーは人類学者のシャーロット・ルイスを演じた。ハロルド・ペリノーとシンシア・ワトロスはシーズン後半でそれぞれマイケル・ドーソンとリビー・スミスを再演した。リビーの復帰についてキューズは「最後にあなたたちの(リビーについての)疑問に全て答えられるだろう」と述べたが、リンデロフは冗談交じりに「いいえ、それはしないだろう」と答えた。第2シーズンのメインキャストだったミシェル・ロドリゲスは第5シーズンのカメオ出演に続き、今シーズンでも警官のアナ・ルシア・コルテス役でゲスト出演する。ブーンの義妹のシャノン・ラザフォード役のマギー・グレイスはシーズン序盤より出演すると言われていたが、グレースのスケジュールの都合のため実現せず、彼女は後半の1話のみに出演した。ミスター・エコー役のアドウェール・アキノエ=アグバエの復帰交渉もされていたが、出演料の折り合いがつかずに決裂した。さらに製作者たちはウォルト・ロイドを再登場させようと考えたが、ウォルト役のマルコム・デヴィッド・ケリーが歳を取りすぎており、製作側がこの問題を解決できなかったために実現できなかった。ケリーは最終的にシリーズのエピローグ「新しい責任者」に出演した。

最終シーズンではこれまでのリカーリングキャラクターが多数再登場する。ジャックとクレアの実父のクリスチャン・シェパード(ジョン・テリー)、大富豪で元他のもののチャールズ・ウィドモア(アラン・デイル)、その娘でデズモンドの妻のペニー・ウィドモア(ソーニャ・ヴァルゲル)、元他のものでファラデーの母のエロイーズ・ホーキング(フィオヌラ・フラナガン)、ロックの元恋人のヘレン・ノーウッド(ケイティ・セイガル)、ハーリーの元上司のランディ・ネーションズ(ビリー・レイ・ギャリオン)、謎の316便乗客のブラム(ブラッド・ウィリアム・ヘンケ)、サイードの妻のナディア(アンドレア・ガブリエル)フランス人女性のダニエル・ルソー(ミラ・ファーラン)、科学教師のレスリー・アルツト(ダニエル・ローバック)、隻眼の他のもののミハイル・バクーニン(アンドリュー・ディヴォフ)、他のものの医者のイーサン・ロム(ウィリアム・メイポーザー)、ベン・ライナスの父のロジャー(ジョン・グリース)、傭兵のマーティン・キーミー(ケヴィン・デュランド)とオマール(アンソニー・アジジ)、815便墜落後も島で生き延びている犬のヴィンセントが再登場する。さらに815便機長のセス・ノリス役でグレッグ・グランバーグがシーズン初回で声の出演を果たしている。第5シーズン最終回で初めて姿を見せた島の責任者のジェイコブ役のマーク・ペルグリノ、その敵対者で「黒服の男」と呼ばれる人物役のタイタス・ウェリヴァーもそれぞれ再出演する。L・スコット・コードウェルとサム・アンダーソンはローズとバーナード・ナドラー夫妻役、キンバリー・ジョセフは815便のスチュワーデスで他のものたちの仲間となったシンディ役を再び務めた。第4シーズンで数話登場した通信員のジョージ・ミンコフスキー役のフィッシャー・スティーヴンスは第11話で登場する。ケヴィン・タイはロックの父のアンソニー・クーパーを再演した。他に脇役ではリン・カルノフ(スザンヌ・クラル)とダグラス・ブルックス医師(ブルース・デイヴィソン)が再登場する。

第6シーズンでは新しいリカーリングキャラクターも登場する。『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』の俳優であるジョン・ホークスはレノン、日本の俳優の真田広之は道厳を演じ、どちらもテンプルに住む他のものたちである。またウィリアム・アザートンはベンが働く学校の校長役でゲスト出演した。シーラ・ケリーが演じるキャラクターは当初「ケンドール」と説明されていたが、後に「ゾーイ」であることが判明した。ケリーは第8話「偵察」以降の計5話に出演した。

評価

アメリカ合衆国ではシーズン初回は1200万人、シリーズ最終回は1350万人の視聴者を獲得した。

第62回プライムタイム・エミー賞ではドラマシリーズ作品賞を含む12ノミネートを獲得した。最終回「終幕」により、カールトン・キューズとデイモン・リンデロフはドラマシリーズ脚本賞、ジャック・ベンダーはドラマシリーズ監督賞にノミネートされた。マシュー・フォックスはドラマシリーズ主演男優賞、マイケル・エマーソンとテリー・オクィンはドラマシリーズ助演男優賞、エリザベス・ミッチェルはドラマシリーズゲスト女優賞にノミネートされた。「長く仕えし者」はシングルカメラシリーズ美術監督賞にノミネートされた。他に「終幕」によりシリーズ作曲賞(マイケル・ジアッキーノ)、シリーズ音響編集賞、1時間コメディ・ドラマシリーズ音響賞にノミネートされた。唯一受賞を果たしはドラマシリーズシングルカメラ作品編集賞であり、「終幕」に対して贈られた。

エピソード

シーズンは2010年2月2日に2時間枠で初回2話が放送された。その前には1時間の総集編「Lost: Final Chapter」が放送された。シーズンは2月9日以降は火曜午後9時台で続き、16回の放送で計18話が放送された。シリーズ最終回は2時間30分枠で2010年5月23日の日曜に放送された。その前には1時間の総集編「Lost: The Final Journey」が放送された。またシーズン初回の前半1時間は2010年1月30日にワイキキでファン向けに上映された。

  • № - シリーズ通算話数
  • # - シーズン話数
  • 特集キャラクター - フラッシュ・サイドウェイなどで描かれたキャラクター

ホームメディア発売

参考文献

外部リンク

  • LOST (シーズン6) - allcinema
  • List of Lost season 6 episodes - ウェイバックマシン(2011年3月4日アーカイブ分) at ABC
  • List of Lost season 6 episodes at the Internet Movie Database
  • List of Lost season 6 episodes at Lostpedia

Lost Season 6 Promo Photo Lost Photo (8774434) Fanpop

Review Lost Season Six Slant Magazine

Lost Season 6 Poster Dan's Media Digest

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